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収益不動産の売却方法が気になる方へ!売却時の流れや注意点を簡単に解説

収益不動産の売却

木下 純也

筆者 木下 純也

不動産キャリア36年

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収益不動産の売却を考えた時、「どの方法が良いのか」「売るタイミングはいつが良いのか」と迷う方が多いものです。せっかく築いてきた資産を最大限に活かすためにも、慎重な判断が重要です。この記事では、収益不動産とは何かという基礎から、売却方法の選び方や具体的な進め方、注意すべき書類やコストまで、初めての方でも分かるように詳しく解説しています。適切な知識を身につけ、納得できる売却を目指しましょう。

収益不動産とは何か、売却対象としての基本理解

収益不動産とは、入居者からの家賃収入(いわゆるインカムゲイン)や売却による利益(キャピタルゲイン)を目的として所有される投資用不動産のことを指します。アパートやマンションなどの居住用物件のほか、事務所や店舗などの事業用物件も含まれます。その中でも、一戸ごとに所有する「区分所有」と、建物全体を所有する「一棟所有」があり、投資スタイルやスケールに応じて使い分けることが一般的です。

売却を検討する際には、以下のような基本要素を押さえておくことが重要です。まず、所有期間によって譲渡所得税の税率が変わる点です。5年以下の短期譲渡所得の場合は税率が約39.63%、5年を超える長期譲渡所得では約20.315%となり、税負担に大きな差が生じます。また、物件の収益性や稼働状況、賃料収入の安定性も売却価格に影響を与える要素です。

項目内容注目点
定義家賃収入や売却益を目的とした投資用不動産インカムゲインとキャピタルゲインの両視点
種類区分所有、一棟所有、事業用(店舗・オフィス等)所有形態によって収益構造が異なる
基本要素所有期間・税負担・収益状態売却価格や売却戦略に直結

こうしたポイントは、売却の計画を立てるうえで欠かせない基本です。収益不動産の種類や売却時に押さえておくべき要素を正しく理解することで、より安心できるご判断につながります。

売却方法の種類とそれぞれの特徴

収益不動産を売る方法には、大きく分けて「仲介による売却」と「買取による売却」の二つがあります。それぞれに特徴があり、ご自身の状況やご希望に応じて選ぶことが重要です。

売却方法特徴注意点
仲介 市場価格での売却が期待できる、売却金額が高くなる可能性があります。 売却までに3〜6ヶ月かかることが多く、媒介手数料が発生します。
買取 不動産会社が直接購入するため、売却までが早く、内覧対応や媒介手数料が不要です。 売却価格は相場の6〜8割程度になることが多く、対応する会社や物件が限られる場合があります。
選び方の視点 売却スケジュールの優先度、価格とスピードのバランスを考慮します。 時間に余裕があれば仲介、早期売却を優先するなら買取が向いています。

まず、「仲介」は不動産会社が売主と買主の仲立ちを行い、販売活動を経て個人の買主を探す方法です。市場価格での売却が期待できる一方、売却成立までに時間がかかり、媒介手数料が発生します。一般的に売却までに3~6ヶ月程度要するとされています。

一方、「買取」は不動産会社が直接収益不動産を購入する方法で、数週間から1か月程度で現金化が可能です。内覧対応や広告掲載が不要で、契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)が免責されるケースが多く、手間やリスクを減らせます。

ただし、買取価格は仲介に比べて相場の6〜8割程度に下がることが一般的です。不動産会社が再販のためのコストを含めて買い取るため、その分価格が抑えられます。また、すべての物件が買取対象になるわけではなく、対応する不動産会社も限られます。

売却方法の選び方としては、売却を急いでいる場合や広告・内覧を避けたい場合には「買取」が適しており、価格を重視し、時間に余裕がある場合には「仲介」が適しています。

売却タイミングの見極め方

収益不動産を売却する際には、「いつ売るか」というタイミングの選び方が、節税や収益最大化の観点から非常に重要です。ここでは、所有期間による税金面、修繕・満室といったタイミング要素、地価の動向を踏まえた戦略について分かりやすく解説します。

ポイント内容理由
所有期間と譲渡所得税率5年超で「長期譲渡所得」、5年以内で「短期譲渡所得」税率差が大きく、高ければ利益が大幅に減るから
修繕・満室時の売却修繕後や満室時に売却収益性が高く、買い手に訴求力が強まるから
地価や市況の上昇時地価上昇局面を狙って売却売却価格が上がりやすく、収益が最大化しやすいから

まず「所有期間」について、税負担を最小限に抑えたい場合は、可能であれば所有が「5年超」になるタイミングを狙うのがお勧めです。税法上、譲渡所得税は「売却した年の1月1日時点」で所有期間を判定し、5年超であれば税率は約20%に下がり、5年以内であれば約40%と、2倍近い負担差があります。これにより税負担を大幅に軽減できます(例:短期39.63%、長期20.315%)。

ただし、税金だけを判断基準にすると、市場動向や築年数の劣化などで売却価格が下がり、結果として利益が減るリスクもあります。築浅であれば価格は高くなりやすく、満室時であれば収益性も高いため、修繕前ではなく修繕後・満室時を狙って売却することも有効な戦略です。

さらに地価や市況が上昇しているタイミングでは、税金よりも売却価格の上昇を優先すべき場合もあります。再開発が進むエリアやインフラ整備が進む地域では、相場が上昇傾向にある場合があり、そのタイミングで売ることで高収益が期待できます。

したがって、売却タイミングを見極める際には以下のバランスを考慮することが重要です:

  • 所有期間による税率の違い(5年超か否か)
  • 物件の状態(修繕後かつ満室かどうか)
  • 市場環境や地価の変動

このように税金面、収益性、市場価格のトレンドを合わせて検討することで、より賢く売却のタイミングを選べます。

売却プロセスで準備すべき書類と注意点

収益用不動産を売却する際にまず揃えておきたい書類には、売買契約書のコピー(売却時と購入時)、登記事項証明書、取得や譲渡に関する領収書などがあります。これらは譲渡所得の計算に不可欠であり、特に購入時の契約書がない場合、概算取得費(譲渡価格の5%)で計算され、課税額が大きくなることに注意が必要です。売却時契約書も収入を証明する正式な資料として重要です。

書類目的注意点
売却時の売買契約書コピー売却価格の証明原本の保管推奨
購入時の売買契約書コピー取得費の算出紛失で概算取得費扱いに注意
領収書・明細書取得費・譲渡費用の証明仲介費用・印紙税など漏れなく

また、登記事項証明書も物件識別と権利関係の確認に不可欠です。請求方法や取得先を把握し、早めに取得しておくことをおすすめします。

売却に伴うコストとしては、印紙税、登記費用、住宅ローン返済手数料などが発生します。印紙税は売買契約書貼付用の収入印紙で、金額は契約額に応じて変動し、軽減措置にも該当する場合があるため事前確認が大切です。登記関連は、抵当権抹消や所有権移転に必要な費用として把握しておきましょう。住宅ローンが残る場合は、返済手数料も見積もりに入れる必要があります。

売却後の確定申告では、譲渡所得税(所得税および住民税)や復興特別所得税が課されます。税率は所有期間によって異なり、譲渡した年の1月1日現在で5年以下なら約39.6%、5年超なら約20.3%となります。所有期間の判定は譲渡年の1月1日時点で判断されるため、売却タイミングに注意を払うことが重要です。

確定申告に必要な書類には、譲渡所得の内訳書、マイナンバー関連書類、場合によっては住民票なども含まれます。特別控除(例えば3000万円控除)を利用する際は添付書類が増えるため提出漏れがないよう留意ください。また、e‑Taxを活用することでオンライン申告が可能ですので、活用を検討されるとよいでしょう。

まとめ

収益不動産の売却は、物件の種類や所有期間、現在の収益状況をしっかり把握することが重要です。売却方法によって進め方やメリット・注意点が異なるため、ご自身の売却目的やスケジュールに合わせて選択することが求められます。また、売却のタイミングや必要書類、費用面も事前に確認しておくことで、スムーズな取引が実現できます。売却を検討されている方は、まずは基礎知識を押さえて、計画的に進めていくことが何より大切です。

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